良い制作会社の見分け方【現役Webディレクターが解説】

今回は、ホームページの制作・リニューアルを任せられたWeb担当者さん向けに、「良いWeb制作会社の見分け方」というテーマで、国内大手のWeb制作会社での勤務経験のある現役Webディレクターが解説をしていきます。

ホームページの制作するにあたって、どんな会社に依頼したら良いのかを検討する際の参考にしていただければと思います。

良い制作会社の特徴

①自社のホームページの運用に力を入れている

「ホームページ制作会社なんだから自分のところのホームページに力を入れているのは当然」と考えられる方も多いかと思いますが、意外とそうでもないのが現状です。

理由としては、Web制作会社は忙しいところが多く自社のホームページの更新をあまり頻繁には行わないケースが多いからです。

Web制作会社なのに自社のホームページに力を入れていないということは、クライアントのホームページに対してもそれほど重要な販促ツールであると認識していない場合が多いので、新着情報SNSの更新頻度サイトデザインが時流のものかなどを確認しましょう。

また、Googleの検索結果上位に表示される制作会社はSEOにも力を入れているケースが多いので、そう言ったところに依頼するとSEOに強いサイト設計などをしてくれる可能性が高いです。

②「成果」につなげるための提案をしてくれる

Web制作会社の中には、デザインなどの表面上の見た目だけ整えて実際の問い合わせや受注までの動線設計が適切にされていない場合などがあります。

ホームページというのはあくまでも販促ツールとしての役割も担っており、お客様に自社のサービス・商品に対して興味をもっていただき最終的には問い合わせ・購入まで至ることが目的であるため、「成果」をあげるための提案をしてくれる制作会社を選ぶべきです。

具体的な提案内容としては下記のようなものが挙げられます。

  • 競合や業界を調査した上で最適な検索キーワードの提案をしてくれる
  • ユーザーがホームページを訪問してから問い合わせ・購入に至るまでのシナリオをきちんと説明した上で、必要なページ内容などを提案してくれる
  • 制作だけに限らず、リスティング広告やSNSの運用などWeb全般を駆使した販促活動の提案をしてくれる

上記以外でも、成果を重視しているWeb制作会社であればクライアントの「なんとなくこうしてほしい」という要望に対してはしっかりと根拠をもとに提案してくれるので、単なるクライアントの言いなりにならないようなWeb制作会社は良いと言えるでしょう。

③実績で掲載されているサイトデザインにオリジナリティがある

Web制作会社であれば大抵の場合、制作実績を掲載している会社が多いです。

しかし、中には作業効率をあげるためにテンプレートを使用してホームページを制作しているWeb制作会社も少なくありません。

テンプレートを使用するWeb会社の良い点として、費用を抑えてホームページを制作できるという強みがありますが、会社の看板ともいえるホームページが競合他社と被っていたりすると埋もれてしまう可能性が高いです。

そのため、しっかりと成果につながるホームページを制作したいと考えるのであればテンプレートは使わずに完全オリジナルデザインでつくってくれるWeb制作会社に依頼するのが良いでしょう。

また、テンプレートを使い回しているWeb制作会社の特徴としてはデザインの自由度が低い場合が多く、クライアントの要望に対して応えてくれないケースも多いので、そういった点からもオリジナルでつくっているWeb制作会社を選びましょう。

④レスポンスが早い、進捗報告がマメ

こちらは企業として当たり前だと考える方が多いかと思いますが、意外とそうでもないのがWeb業界です。

特にWeb制作会社の場合だと一人の担当者が複数の制作案件を抱えている場合がほとんどです。

そうなるとこちらから連絡をしても別案件の対応中でなかなかすぐに返答をもらえないケースも多々あります。

そのため、商談の時点からレスが早い制作会社は社内体制が整えられていたり、あえて一人当たりの担当案件数を少なくしている場合もあるため、制作が進む中でもトラブルになる可能性は低いです。

また、制作の進捗報告をまめにしてくれるのかという点も良い制作会社として判断する際には事前に確認しておきたいポイントです。

商談の時点ではなかなか確認しづらい点だとは思いますが、こちらから確認の連絡を入れる前に進捗状況や今後の流れなどを案内してくれるWeb制作会社は安心できます。

ホームページの制作というのは商材の特徴的に事前に提示されていたスケジュールよりも後ろ倒しになることが多々あります。

これはWeb制作会社だけの責任ではなく、お客様都合でも多々起こり得ます。

そのため、当初のスケジュールよりも遅れた場合に再度スケジュールを切り直して報告してくれるWeb制作会社は細かいところにまで気を遣っているので、実際に良いホームページをつくってくれる可能性が高いとも言えます。

まとめ

今回は、Web担当者からみた良いWeb制作会社の見分け方というテーマで解説していきました。

実際に依頼をする際には複数社に相見積もりをとって検討する場合が多いかと思いますが、価格やデザインだけで判断するのではなく、自社の「目的」達成のためのホームページを作ってくれるのかどうかが比較検討するうえでは重要になりますのでご注意ください。

本記事が貴社のホームページ制作のお役に立てれば幸いです。

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